› 左官屋の嫁はん日録 › 2011年04月21日

 

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Posted by あしたさぬき.JP at

2011年04月21日

「左官」てなに?

新年度、新学期などとこの季節この時期なにかと落ち着きません。
気候はとても心地よいのですが。
旦那は会議や打ち合わせで東西奔走しており本日も不在なり。


さてさて。
実は「左官」てなに?
と聞かれることが多くて本当は職人なんだけど、すごく認知度が低いようです。


あるときは

「あ~、ペンキ塗る人ね!」
(それは塗装屋さんです…)
だったり。

「タイル貼る人ね!」
(それは…)
だったり。

「…。」
(…。)


「結構みんな知らんのよな~」
自分の生業をスムーズに理解してもらえないのが旦那は何気にショックなようですが
嫁はん的に「ま、どこで仕事やっとんのか見たことないもんな」
とバッサリ。

いや、だって。
ほんとその辺車なんかでウロついてても左官屋が仕事やってまっせ!!
そんな勢いで働いているのを見たことがない。
自分の旦那が働いているのも見たことがない(オイオイ;)
そりゃ目立たんわな。
しゃぁない。


すごく簡単にいいますと土で壁を塗る人であります。
ついでにちょっと自慢しておくと、旦那は自分で小舞も編めるので土で壁を作る人なんですねー。

え。
小舞ですか?
このブログのTOP画がまさにそれです。
見たことある方もおられるかと。
これはようするに「土壁」の骨組み。
最近の住宅では見かけることは少なくなりましたが、純和風の家や田舎の古い納屋なんかにふんだんに使われてますね。
黄土色の土に藁が混じっていて、それが剥がれ落ちると竹の網目が見えたり。
それが小舞(こまい)というんです。

この裂いた竹をくくり付けているのはナイロン製の紐ですが、
昔は藁紐で完全に天然素材で壁が作られていました。
もちろん今でも藁紐で編めますが、なにぶん高価なわけでして…。


とまあ「左官」ってそんな感じなんです。
それで終わりじゃないですけどね。
今日はこの辺で。



  


Posted by 嫁はん at 22:07Comments(0)左官あれこれ