
2012年06月22日
動画!職人のスゴ技!
先日、ネットサーフィンしていましたら“珍しい”動画を発見しました。
『南アフリカの左官職人さんたちのスゴ技テクニック』というタイトルでした。
ひとまずご覧ください。
凄くないですか?スゴイですよね。
アフリカすごい!サーカスの余興のようだ!と面白かったので主人も喜ぶかと思い、さっそく見せました。
「ああ、これやったことあるで」
何!?
そうなん、知らんかった…。(驚いてもらえなかったので少し残念)
主人に聞けば十数年くらい前まではごく普通に日本で見られた左官仕事の風景だったそうです。
なので年配の方や目撃&経験者は「これのどこが珍しいの?」と首をかしげるかもしれませんが少しだけお付き合い下さい。
材料を投げる状況というのは動画にあるように高いところ。一般住宅だと二階部分。
主人がまだ見習いだったころ、親方が二階の足場で鏝(こて)と鏝板(こていた)を持ち、材料が無くなれば合図をする。
そしたら、ほうり投げる。
合図は「おい!」だったり色いろですが、長い時間の作業になると喋るのが面倒になってきます。
そんなとき鏝で鏝板をコンコンと軽く叩いて知らせたり(道具が痛まない?)する人もいるそうです。
軽々と投げているようですが、やはりコツは必要。
主人が当時教わった親方からは「鏝板でのうて、ワシの顔めがけて投げて来いよ」と指導されたそう。
顔へ、顔へ、と必死で作業をしていた主人ですが狙いすぎて本当に親方の顔面に直撃したことも良い思いでだとか。
ほうり投げられている材料は『ベタ土(べたづち)』
ベタ土は荒壁(あらかべ)を作るときにつかいます。
竹とヒモで『小舞(こまい)』を編んで(※業界用語:小舞をかく と呼ぶ)付ける材料のことです。
このBLOGのTOPにある画像が『小舞』です。

『ベタ土』に混ぜられている藁スサは土壁の材料の中でも、かなり大きく長いので材料がとっても“まとまり”ます。
だからヒョイヒョイほうり投げることが出来るんだそうです。
なので下地が乾き、その上に塗られていく中塗り土など、キメの細かくなった仕上げの材料は投げることはできません。
しかし何故、近年この職人芸が見られなくなったのでしょうか。
まず『ベタ土』を付ける小舞を編んだ住宅が減少した。
あったとしても高い場所へ、ベタ土をくみ上げるポンプ、便利な機械が登場した。
狭い現場で材料が飛び散るのが嫌がられる場合も。
なんといってもサイディングの壁を使った家が増えたから。
ある程度は仕方ない部分もあるかと思います。
それでも、ひと昔ふた昔は当たり前だった風景がひとつ消えようとしているのかもしれませんね。
主人が現役の左官職人であるあいだに一度だけでも見てみたいです。
なにかのデモンストレーション的なことで披露する機会があっても面白いかもしれませんね。
以上、これは南アフリカだけではなく日本にもあった左官風景でした。
『南アフリカの左官職人さんたちのスゴ技テクニック』というタイトルでした。
ひとまずご覧ください。
凄くないですか?スゴイですよね。
アフリカすごい!サーカスの余興のようだ!と面白かったので主人も喜ぶかと思い、さっそく見せました。
「ああ、これやったことあるで」
何!?
そうなん、知らんかった…。(驚いてもらえなかったので少し残念)
主人に聞けば十数年くらい前まではごく普通に日本で見られた左官仕事の風景だったそうです。
なので年配の方や目撃&経験者は「これのどこが珍しいの?」と首をかしげるかもしれませんが少しだけお付き合い下さい。
材料を投げる状況というのは動画にあるように高いところ。一般住宅だと二階部分。
主人がまだ見習いだったころ、親方が二階の足場で鏝(こて)と鏝板(こていた)を持ち、材料が無くなれば合図をする。
そしたら、ほうり投げる。
合図は「おい!」だったり色いろですが、長い時間の作業になると喋るのが面倒になってきます。
そんなとき鏝で鏝板をコンコンと軽く叩いて知らせたり(道具が痛まない?)する人もいるそうです。
軽々と投げているようですが、やはりコツは必要。
主人が当時教わった親方からは「鏝板でのうて、ワシの顔めがけて投げて来いよ」と指導されたそう。
顔へ、顔へ、と必死で作業をしていた主人ですが狙いすぎて本当に親方の顔面に直撃したことも良い思いでだとか。
ほうり投げられている材料は『ベタ土(べたづち)』
ベタ土は荒壁(あらかべ)を作るときにつかいます。
竹とヒモで『小舞(こまい)』を編んで(※業界用語:小舞をかく と呼ぶ)付ける材料のことです。
このBLOGのTOPにある画像が『小舞』です。
『ベタ土』に混ぜられている藁スサは土壁の材料の中でも、かなり大きく長いので材料がとっても“まとまり”ます。
だからヒョイヒョイほうり投げることが出来るんだそうです。
なので下地が乾き、その上に塗られていく中塗り土など、キメの細かくなった仕上げの材料は投げることはできません。
しかし何故、近年この職人芸が見られなくなったのでしょうか。
まず『ベタ土』を付ける小舞を編んだ住宅が減少した。
あったとしても高い場所へ、ベタ土をくみ上げるポンプ、便利な機械が登場した。
狭い現場で材料が飛び散るのが嫌がられる場合も。
なんといってもサイディングの壁を使った家が増えたから。
ある程度は仕方ない部分もあるかと思います。
それでも、ひと昔ふた昔は当たり前だった風景がひとつ消えようとしているのかもしれませんね。
主人が現役の左官職人であるあいだに一度だけでも見てみたいです。
なにかのデモンストレーション的なことで披露する機会があっても面白いかもしれませんね。
以上、これは南アフリカだけではなく日本にもあった左官風景でした。