2012年03月05日
職人を支える小さな町工場。
今日は雨で外回りの仕事はお休みでした。
そんなときは普段出来ないことをします。

左官道具の“鏝(こて)”を手打ちで作っている老舗鏝メーカー
高松市『株式会社 山西』さん。
香川県で、いや四国で唯一の鏝メーカーです。
左官業界のカリスマ的な職人も愛用しているほど全国区でも有名であります。
マイナーなお話になりますが過去記事で触れていたTV『ソロモン流』に出演していた久住さんも常連さんだそうです。
施工写真を撮った帰りに立ち寄りました。

私がお邪魔するのは初めてです。
ところ狭しと鏝が並べられています。
なんだか懐かしい雰囲気です。

腹をこちらに向けて掛けられている鏝は『張り通し』と呼ばれるものです。
こちらも過去記事で紹介していた巨大な『張り通し』。
上の画像のものが普通サイズです。
『山西』さんは、小さな町工場です。
ですが、だからこそ職人からの細かな注文にも嫌な顔ひとつせず応えてくださいます。
鏝を握る左官職人の手は一人ひとり大きさ、厚さ、指の長さが違います。
自分に一番しっくりくるサイズが必要になります。
また刃金の大きさ、厚さにも、それぞれ塗りやすさに こだわりがあったりするのでオーダーに応えてもらえるのは本当にありがたいです。
オーダーメードになると、お値段はソレ相応ではありますけどね。
余談ですが、山西さんの鏝は上等な上にリーズナブルと定評があります。

何かに似ていませんか。
「神社の御札に似とるなぁ・・・」と話したら、使い古しの引退させた鏝を神棚に飾る職人もいるようです。
うん、納得。
こんなチビこい鏝を見つけました。かわいくても立派な職人の道具です。

“本焼き”と言う鍛冶職人が手打ちで作ったもので、左官職人が使うときは仕上げに使います。
使い道はもちろん狭い場所。

ガラスケースに入った鏝は高級品です。
新品の鏝はこうやって御札のような紙に収納されて販売しています。

山西のご主人と。
“鏝”の話に熱くなっているようです。
当ブログで左官職人の人口減少と高齢化のお話をしたことがありました。
鏝を作る職人、いわゆる刃金に焼きを入れる作業、手打ちの鏝が作れる“鍛冶職人”も減少し高齢化しているそうです。
「このまま10年もしたら作れなくなる鏝が出てくる」
そのお話がとても印象的でした。
なんとか守っていかなければいけないという思いは同じでした。
それで何の気なしに(ホントに!)「工場はあちらなんですか?」と私があさって方向を指して伺ったところ
「あぁ、あっちは倉庫。良かったら覗いてみる?」
と!!うわ、嬉しい。
断る理由などありません。

さっそく奥へ通していただきました。
なんか、わくわくしませんか?
(つづく)
そんなときは普段出来ないことをします。
左官道具の“鏝(こて)”を手打ちで作っている老舗鏝メーカー
高松市『株式会社 山西』さん。
香川県で、いや四国で唯一の鏝メーカーです。
左官業界のカリスマ的な職人も愛用しているほど全国区でも有名であります。
マイナーなお話になりますが過去記事で触れていたTV『ソロモン流』に出演していた久住さんも常連さんだそうです。
施工写真を撮った帰りに立ち寄りました。
私がお邪魔するのは初めてです。
ところ狭しと鏝が並べられています。
なんだか懐かしい雰囲気です。
腹をこちらに向けて掛けられている鏝は『張り通し』と呼ばれるものです。
こちらも過去記事で紹介していた巨大な『張り通し』。
上の画像のものが普通サイズです。
『山西』さんは、小さな町工場です。
ですが、だからこそ職人からの細かな注文にも嫌な顔ひとつせず応えてくださいます。
鏝を握る左官職人の手は一人ひとり大きさ、厚さ、指の長さが違います。
自分に一番しっくりくるサイズが必要になります。
また刃金の大きさ、厚さにも、それぞれ塗りやすさに こだわりがあったりするのでオーダーに応えてもらえるのは本当にありがたいです。
オーダーメードになると、お値段はソレ相応ではありますけどね。
余談ですが、山西さんの鏝は上等な上にリーズナブルと定評があります。
何かに似ていませんか。
「神社の御札に似とるなぁ・・・」と話したら、使い古しの引退させた鏝を神棚に飾る職人もいるようです。
うん、納得。
こんなチビこい鏝を見つけました。かわいくても立派な職人の道具です。
“本焼き”と言う鍛冶職人が手打ちで作ったもので、左官職人が使うときは仕上げに使います。
使い道はもちろん狭い場所。
ガラスケースに入った鏝は高級品です。
新品の鏝はこうやって御札のような紙に収納されて販売しています。
山西のご主人と。
“鏝”の話に熱くなっているようです。
当ブログで左官職人の人口減少と高齢化のお話をしたことがありました。
鏝を作る職人、いわゆる刃金に焼きを入れる作業、手打ちの鏝が作れる“鍛冶職人”も減少し高齢化しているそうです。
「このまま10年もしたら作れなくなる鏝が出てくる」
そのお話がとても印象的でした。
なんとか守っていかなければいけないという思いは同じでした。
それで何の気なしに(ホントに!)「工場はあちらなんですか?」と私があさって方向を指して伺ったところ
「あぁ、あっちは倉庫。良かったら覗いてみる?」
と!!うわ、嬉しい。
断る理由などありません。
さっそく奥へ通していただきました。
なんか、わくわくしませんか?
(つづく)
Posted by 嫁はん at 18:50│Comments(0)
│道具・材料あれこれ
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