› 左官屋の嫁はん日録 › 左官あれこれ › 左官職人は錆びれた道具も蘇らせるようです(後編)

2011年05月11日

左官職人は錆びれた道具も蘇らせるようです(後編)

凄まじい錆びを取り除くべく左官職人の旦那は「研石」を探します。
古い家ならたいていあるでしょう。

けれども。
本当にせっかくのGWを研石と過ごすというのか。
絶対むちゃくちゃ時間かかるんじゃないかい。
そんな嫁はんの不満をよそに旦那は鏝を研ぐことしか頭にありません。


ところが。
ありましたよ!

むちゃくちゃ便利なのが。

左官職人は錆びれた道具も蘇らせるようです(後編)
水研&グラインダー!ダブルです♪

これも古い。
亡き嫁祖父の物ですが、古いとはいえ物持ち良いです。
離島でこんな便利な物があったとは。
字体が昭和。
なんかレトロです。

しかし現役です。
これでかなりの時間を短縮できるな、やれやれ。

水研用で錆びをごっそり落とし・・・

左官職人は錆びれた道具も蘇らせるようです(後編)

画像手前のグラインダーで形を整えます。
だいぶ錆びが取れてますね。
火花が線香花火のようで綺麗です。

格闘すること一時間ほど。














じゃじゃん。

左官職人は錆びれた道具も蘇らせるようです(後編)

左官職人は錆びれた道具も蘇らせるようです(後編)

ご覧ください。
触っただけでこぼれ落ちそうなくらい錆びていた鏝が!
仕上げに菜種油を持ち手含む全体に塗って艶出しを。

よみがえるものなんですね。
これには素人の嫁はんも感動してしまいました。
磨けば光るんだね〜。

新品とまではいきませんが今まで誰かに愛用されていたかのようです。


結局、この鏝は誰も使う予定がないので頂戴することになりました。
どうせなら綺麗になるだけでなくて誰かに使ってもらいたいと鏝も思うハズ。

新品ももちろん良いのですが、旦那は中古は中古の味があって好きなのだそうです。

まだ亡き祖父が使用していた癖がついているけれど、使っていくうちに自分に馴染んでとても使いやすい鏝に変わっていくんだそうです。

今はその日が来るまでが、とても楽しみとのこと。


受け継がれてゆく道具。
素敵じゃないか。
天国の爺ちゃんもきっと喜んでるよ。


同じカテゴリー(左官あれこれ)の記事
CMに出演しています
CMに出演しています(2016-09-19 09:56)

土壁にサビ、出現。
土壁にサビ、出現。(2014-10-03 10:07)


この記事へのコメント
旦那さんさすがです!
期待以上の展開で次は実際に使ってるとこが見たくなりました♪
Posted by 塗装屋オヤジ at 2011年05月11日 21:35
おおおおお~~~~ぉっ!!
蘇ったではありませんかっ!!
新品より絶対いいでしょう(^_-)-☆。
職人の技と同様、道具も次に引き継がれてこそ、ですよね。
お疲れ様~~。
Posted by 0-た0-た at 2011年05月12日 11:37
>塗装屋オヤジさん

ありがたいお言葉、恐縮ですm(__)m
そしてリクエストまで頂いて…なんだか少々プレッシャーではありますが(笑)
次はカメラ担いで現場へ同行しなければ!
Posted by 嫁はん at 2011年05月12日 20:20
>0−たさん
ありがとうございます(^^ゞ
蘇るもんなんですね、嫁ながら本当に驚かされました。
こうやって画像で比べるとまた二度の驚きです。
仕事で大活躍してくれると思っています。
Posted by 嫁はん at 2011年05月12日 20:28
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。