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2012年01月22日

300年の歴史に刻まれた漆喰彫刻が完成しました。

築300年という歴史ある土蔵の扉に『打出の小槌』の鏝絵(こてえ)が完成しました。
300年の歴史に刻まれた漆喰彫刻が完成しました。
それを一降りすれば何でも願いが叶うといわれる打出の小槌。
家財を納めておくのにぴったりのモチーフだと思います。
土蔵自体、新築や改修工事を行うことが ほとんど無いので貴重な現場に出会えた、ということ。
そして改修前にあった鏝絵を消さざるおえなかった寂しさもあって記念に作りました。

■鏝絵(こてえ)■
別名:漆喰(しっくい)彫刻
民家の壁や戸袋
土蔵の扉や戸前の腰壁、窓枠などに施される。
モチーフは縁起物、花鳥風月。
家の主人が望んで描かせる場合も。
多くの場合は左官職人が施主に対して仕事をさせてもらったお礼として、その家の幸せと繁栄を願って描く。


300年の歴史に刻まれた漆喰彫刻が完成しました。
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300年の歴史に刻まれた漆喰彫刻が完成しました。
改修の際に難を極めそうだった観音開きの扉の閉じ合わせ部分も無事に閉まっています。
そして気持ちの良い白さです。

家主の幸せを願って・・・と書きましたがいくら一端の職人だとはいえ蔵の歴史を考えれば青臭い小僧が落書きしたようなものかもしれません。
ですが これからまた更に何十年とこの土地に構えるのかは分かりませんが、末永く大切にされることを願います。
300年の歴史に刻まれた漆喰彫刻が完成しました。


タグ :漆喰鏝絵

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