
2012年06月13日
洗って、出してみせます!
洗って、出してみせる。
『見せる』でも『魅せる』、『(やって)みせる』
どの表現でもしっくり来る。そして言葉のまんま。
そんな左官現場のレポートです。
『洗い出し』という言葉を聞いたことはありませんか。
主に土間などで、表面が乾いてしまわないうちに水洗いをし“小石”を浮き出させた技法のことです。
ソレ、なんか見たことあるかも!と思われた方がいるかもしれません。
まず先に完成画像を。

出来たてホヤホヤの『洗い出し』仕上げ。
この『洗い出し』が完成するまでの工程が面白かったので簡単ではありますが紹介したいと思います。
現場はお馴染み?の三豊市詫間町の『居酒屋 えびす』さん。
玄関前にスロープを作ることになり、そこが『洗い出し』仕上げに決まりました。
今回の材料。
那智石・セメント、です。

まず石を敷きたいところへ下地としてセメントを落とします。

落としたセメントを鏝(こて)で塗り広げます。
(難しそうな顔をしていますが、偶然撮れただけです。)

そこへ適当な量の“那智石”をバラバラ~っと。
この現場では黒く大き目の那智石を使用しましたが、もっと小粒のものや白っぽいもの、など色とりどりあります。
また大きな石の隙間を埋めるように小粒の石を混ぜてみたり、とアレンジが利きます。

ばら撒かれた那智石も鏝でならして広げます。できるだけ均等にしておきます。
そして必要なだけ那智石を撒き、均等に広げたら、その上にセメントを。

セメント、那智石、セメント。で石がサンドになっている状態です。

さぁ、那智石がセメントに埋まってしまいました。
ここからが勝負どころ!?です。

ブラシで軽~く撫で、表面のセメントを、大まかに除いています。
大まかではありますが、粗雑とはまた違います。
ブラシの毛先で除いては、水を張ったバケツで洗い、の繰り返しです。

今度は大きく柔らかめのスポンジでふき取ったり。
このスポンジもセメントが付いて汚れたらバケツで洗って、の繰り返し。

画像向かって右側がスポンジでふき取ったもの。
埋まっていた石が少しずつ顔を出すのが楽しいです。
セメントを省きすぎても石が取れてしまうし、あまり石が姿を見せないのも見た目のバランスが悪くなるので『洗い出し』仕上げも適度な加減が必要です。
石が出てくるのがあまりにも面白いので、洗い出しが好きだという職人さんもいるそうです。

ある程度時間が経って表面が落ち着いたら水を流しながら仕上げに入ります。
都会などの住宅密集地という水を流しながらできない現場ではスポンジで拭き取る作業が延々つづくそうです。

かなり大まかに紹介しました『洗い出し』仕上げ。
何気なく足元を見たら、けっこうな確立で遭遇するかと思います。
壁を塗ることだけでなく、左官職人はこんな仕事もしています。
『見せる』でも『魅せる』、『(やって)みせる』
どの表現でもしっくり来る。そして言葉のまんま。
そんな左官現場のレポートです。
『洗い出し』という言葉を聞いたことはありませんか。
主に土間などで、表面が乾いてしまわないうちに水洗いをし“小石”を浮き出させた技法のことです。
ソレ、なんか見たことあるかも!と思われた方がいるかもしれません。
まず先に完成画像を。
出来たてホヤホヤの『洗い出し』仕上げ。
この『洗い出し』が完成するまでの工程が面白かったので簡単ではありますが紹介したいと思います。
現場はお馴染み?の三豊市詫間町の『居酒屋 えびす』さん。
玄関前にスロープを作ることになり、そこが『洗い出し』仕上げに決まりました。
今回の材料。
那智石・セメント、です。
まず石を敷きたいところへ下地としてセメントを落とします。
落としたセメントを鏝(こて)で塗り広げます。
(難しそうな顔をしていますが、偶然撮れただけです。)
そこへ適当な量の“那智石”をバラバラ~っと。
この現場では黒く大き目の那智石を使用しましたが、もっと小粒のものや白っぽいもの、など色とりどりあります。
また大きな石の隙間を埋めるように小粒の石を混ぜてみたり、とアレンジが利きます。
ばら撒かれた那智石も鏝でならして広げます。できるだけ均等にしておきます。
そして必要なだけ那智石を撒き、均等に広げたら、その上にセメントを。
セメント、那智石、セメント。で石がサンドになっている状態です。
さぁ、那智石がセメントに埋まってしまいました。
ここからが勝負どころ!?です。
ブラシで軽~く撫で、表面のセメントを、大まかに除いています。
大まかではありますが、粗雑とはまた違います。
ブラシの毛先で除いては、水を張ったバケツで洗い、の繰り返しです。
今度は大きく柔らかめのスポンジでふき取ったり。
このスポンジもセメントが付いて汚れたらバケツで洗って、の繰り返し。
画像向かって右側がスポンジでふき取ったもの。
埋まっていた石が少しずつ顔を出すのが楽しいです。
セメントを省きすぎても石が取れてしまうし、あまり石が姿を見せないのも見た目のバランスが悪くなるので『洗い出し』仕上げも適度な加減が必要です。
石が出てくるのがあまりにも面白いので、洗い出しが好きだという職人さんもいるそうです。
ある程度時間が経って表面が落ち着いたら水を流しながら仕上げに入ります。
都会などの住宅密集地という水を流しながらできない現場ではスポンジで拭き取る作業が延々つづくそうです。
かなり大まかに紹介しました『洗い出し』仕上げ。
何気なく足元を見たら、けっこうな確立で遭遇するかと思います。
壁を塗ることだけでなく、左官職人はこんな仕事もしています。
タグ :洗い出し