
2013年09月09日
スッポン料理に挑戦したものの。
さて。
前回の記事に引きつづきまして。
主人が怖い怖いと言いながらも「挑戦してみたい」と言い出しました。
一度、スッポンの調理を間近で見ただけで簡単そう!と思ったわけではありません。
ただ家族がよく捕まえてくるので、その度に本職を呼び出すのも申し訳ないですし、単純に「すごい!面白い!」と感じたことは「やってみたい!」という気持ちに繋がるのは人の性ではないでしょう…か??
そんな旨を去年お願いした本職の方に伝えたところ、大笑いされてしまいました。
今思えばなんとなく分かる気もしますよね。
「板前の仕事をなめるなよ」と。
結論から申し上げますと、無理でした。

なんとか挑戦できたのは押さえ込むことだけ。
仰向けにしていればそんなに危険は感じませんが、裏返すまでが大変。
【スッポンの泥抜き】
エサは一切与えず約一週間、一日一回きれいな水に変えてあげましょう。
甲羅がひたひたに浸かる程度の水がいいでしょう。同じ水に浸けっぱなしはだめです。水はきちんと交換してください。
深めのバケツ等に入れ、さらに空気が入るくらいの隙間を開けて重い蓋をすれば逃げられる心配はありません。
一週間もエサを与えなくて大丈夫なのかと思いますが、今回のスッポンは一週間絶えずバケツを引っ掻きまわし逃げようと暴れていました。すばらしいスタミナです。
私もこの位のスタミナが欲しいものです。
裏返すことに成功すれば、残すは“首を掴むこと”。
ただし、これが一番の難関なのでは。
首根っこだけを握ってはいけません。首の全体をグッと握るのです。でないと手まで届きます。
目安としては甲羅の上半分あたりまで充分に首が伸びます。

雑巾でも噛ませてから首を掴んでみようか、とやってみました。
ところが真の敵は雑巾ではないと分かるのか一瞬噛みつくも、すぐ離します。
ただ、噛みつくといいましても、噛んだうえに自分の甲羅の中に引きずり込もうとします。もの凄いスピードと力強さ。
これは大人でも素手だと怪我しそうです。
空振りすると「パチン!」と乾いた音が響き渡ります。
「噛まれたら水の中に浸してじぃっと放っておいたら離してくれるよ」と聞きました。でも、痛いよ。と。
噛まれたことあるのですか?と聞きましたら「ない」とおっしゃっていました。

↓

これだけ伸びるんですよ。
この伸びた瞬間を狙って首を鷲づかみにします。
ゆっくり伸びれば良いのですが動きが不規則で速い。微妙にすべる。
しかも吠える。吠えるというよりも威嚇でしょうか。
猫が怒ったとき「フーッ!!」とか「ハーッ!!」などという声を聞いたことありませんか。
あれとそっくりでした。「カーッ!!」と何度も吠えていました。
何に一番恐れおののいたのかというと、この威嚇です。
去年のスッポンはこんなことありませんでしたから、なおのこと。
主人は「表情のある生き物を殺すのが怖かった」と言ってはいましたが、威嚇する姿を見たとき「これは無理だな」と私は思いました。こんなハズじゃなかったとはまさにこの事。
いや、軽く考えていただけなのかも。
とにかくかわいそうに、と思える余裕すらありませんでした。
私たちはスッポンの死に物狂いの気迫に完全に押されてしまったのです。
子供に「お父さん早く~」と背中を押されても固まって動かない主人をよそに板前さんは始めてしまいました。

しっかりと掴めば動きません。
個人的な感想ですが、スッポンを潰すには料理の腕前うんぬんよりも、『どれだけ腹をくくれるか』。
スッポン料理を食べたいのなら首を落とさなければ先へ進むことができません。
なのでとにかく“首を掴めるかどうか”これに尽きると思いました。
あと、しいて言うならば“多少の握力”ではないでしょうか。
スッポンの話題はまだ少しつづきます。
2013/09/07
主人が怖い怖いと言いながらも「挑戦してみたい」と言い出しました。
一度、スッポンの調理を間近で見ただけで簡単そう!と思ったわけではありません。
ただ家族がよく捕まえてくるので、その度に本職を呼び出すのも申し訳ないですし、単純に「すごい!面白い!」と感じたことは「やってみたい!」という気持ちに繋がるのは人の性ではないでしょう…か??
そんな旨を去年お願いした本職の方に伝えたところ、大笑いされてしまいました。
今思えばなんとなく分かる気もしますよね。
「板前の仕事をなめるなよ」と。
結論から申し上げますと、無理でした。
なんとか挑戦できたのは押さえ込むことだけ。
仰向けにしていればそんなに危険は感じませんが、裏返すまでが大変。
【スッポンの泥抜き】
エサは一切与えず約一週間、一日一回きれいな水に変えてあげましょう。
甲羅がひたひたに浸かる程度の水がいいでしょう。同じ水に浸けっぱなしはだめです。水はきちんと交換してください。
深めのバケツ等に入れ、さらに空気が入るくらいの隙間を開けて重い蓋をすれば逃げられる心配はありません。
一週間もエサを与えなくて大丈夫なのかと思いますが、今回のスッポンは一週間絶えずバケツを引っ掻きまわし逃げようと暴れていました。すばらしいスタミナです。
私もこの位のスタミナが欲しいものです。
裏返すことに成功すれば、残すは“首を掴むこと”。
ただし、これが一番の難関なのでは。
首根っこだけを握ってはいけません。首の全体をグッと握るのです。でないと手まで届きます。
目安としては甲羅の上半分あたりまで充分に首が伸びます。
雑巾でも噛ませてから首を掴んでみようか、とやってみました。
ところが真の敵は雑巾ではないと分かるのか一瞬噛みつくも、すぐ離します。
ただ、噛みつくといいましても、噛んだうえに自分の甲羅の中に引きずり込もうとします。もの凄いスピードと力強さ。
これは大人でも素手だと怪我しそうです。
空振りすると「パチン!」と乾いた音が響き渡ります。
「噛まれたら水の中に浸してじぃっと放っておいたら離してくれるよ」と聞きました。でも、痛いよ。と。
噛まれたことあるのですか?と聞きましたら「ない」とおっしゃっていました。
↓
これだけ伸びるんですよ。
この伸びた瞬間を狙って首を鷲づかみにします。
ゆっくり伸びれば良いのですが動きが不規則で速い。微妙にすべる。
しかも吠える。吠えるというよりも威嚇でしょうか。
猫が怒ったとき「フーッ!!」とか「ハーッ!!」などという声を聞いたことありませんか。
あれとそっくりでした。「カーッ!!」と何度も吠えていました。
何に一番恐れおののいたのかというと、この威嚇です。
去年のスッポンはこんなことありませんでしたから、なおのこと。
主人は「表情のある生き物を殺すのが怖かった」と言ってはいましたが、威嚇する姿を見たとき「これは無理だな」と私は思いました。こんなハズじゃなかったとはまさにこの事。
いや、軽く考えていただけなのかも。
とにかくかわいそうに、と思える余裕すらありませんでした。
私たちはスッポンの死に物狂いの気迫に完全に押されてしまったのです。
子供に「お父さん早く~」と背中を押されても固まって動かない主人をよそに板前さんは始めてしまいました。
しっかりと掴めば動きません。
個人的な感想ですが、スッポンを潰すには料理の腕前うんぬんよりも、『どれだけ腹をくくれるか』。
スッポン料理を食べたいのなら首を落とさなければ先へ進むことができません。
なのでとにかく“首を掴めるかどうか”これに尽きると思いました。
あと、しいて言うならば“多少の握力”ではないでしょうか。
スッポンの話題はまだ少しつづきます。