› 左官屋の嫁はん日録 › 2011年07月11日

 

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Posted by あしたさぬき.JP at

2011年07月11日

くぐり門修復~かざりじゃないのよ瓦漆喰 完結編~

本格的な夏がやってまいりました。

熱中症はもちろん怖いですが、嫁はんがそれに匹敵するほど恐ろしいのは子供の夏休みであります。
私が自由でいられるのは残すところ今週のみになってしまいました・・・。



前回のブログでご紹介した下地材料『半田土』を施工途中の左官職人です。

高知県生まれの“土佐漆喰”を使用しながら“蔵”造りの工法。

下地をしっかりさせていれば水気による ひび割れは起きないでしょう!




おやおや。
自作の“塵箒・ちりぼうき”の出番のようですね。


そして『瓦漆喰・かわらじっくい』

完成画像から紹介してみます。

『瓦漆喰』だって半田土で下地造りしますよ。



で。
一体これがどうしたのか!



これを施工することで長年にわたって出来る雨だれの汚れ(黒い筋のような)が漆喰壁に付くのを防ぐのです。
漆喰壁は真っ白だから目立つんですよね・・・。

そして瓦がズレるのも防止する効果もあります。


嫁はんは聞くまで単に見た目が豪勢だから、お城っぽいからという見栄え重視の装飾かと思っていました。

ううん。
確かに見栄えもさることながら、こんな機能性があっただなんて。



町並みのどこかで“瓦漆喰”見かけることがあったら少し気に留めてみてください。
すごく地味ですが。
  
タグ :左官漆喰


Posted by 嫁はん at 16:09Comments(0)左官あれこれ